XMの日本での取引時間とは?為替市場の仕組みとともに解説

XMのFX

XMのMT4などを立ち上げていて、表示されている時間が日本と違うと感じたことはありませんか?為替市場は全世界で動いているので、平日なら基本は24時間稼働しています。ところが日本でも他の国でも銀行は祝日が休みになるので、他の国の祝日の影響が出たり、サマータイムの影響が出たりします。そのような複雑な要素が絡み合うのでFXの取引時間は確かにややこしいです。この記事ではXMの日本での取引時間を、為替市場の仕組みとともに解説します。

XMの日本での取引時間は夏と冬で異なる

XMの日本での取引時間は以下の通りです。

日本時間 MT4/MT5の表示時間
夏時間(サマータイム) 月曜日06:05~土曜日05:50 月曜日00:05~土曜日23:50
冬時間 月曜日07:05~土曜日06:50 月曜日00:05~土曜日23:50

日本時間では夏と冬で1時間ずれますが、MT4/MT5の表示は変わらないことに注意してください。

なぜ日本時間だけがズレるのかは以下で説明します。

サマータイムとは?

サマータイムとは日本語では夏時間とも言われ、太陽の出ている時間に合わせて生活する制度です。夏は日の出が早いため社会全体の時間を1時間ずらすことで日照時間を有効活用するのです。これはただ生活の時間をずらすわけではなく、テレビの時報や駅の時計など社会全体の時計を1時間ずらすので生活の仕方は変わりません。だからMT4/MT5の表示時間も変わらないんですね。

この制度は主にヨーロッパとアメリカで導入されている制度です。日本では導入されてないので最初は違和感があるかもしれません。

夏時間と冬時間の実施期間は以下の通りです。

  • 夏時間(サマータイム)→3月の最終日曜日午前1時~10月の最終日曜日午前1時まで
  • 冬時間→10月の最終日曜日午前2時~3月最終日日曜日午前1時まで

サマータイムでどんなことに注意すべき?

以下の4点に注意する必要があります。

  • 月曜日の開始時間と土曜日の終了時間
  • アメリカ市場と欧州市場が開く時間、閉じる時間
  • 経済指標の発表時間
  • ロンドン、ニューヨークとの時差

まず開始時間と終了時間はトレードの開始と終了ですから重要です。EAなら自動なので別に気にしなくていいですが、朝スキャなどをやっている方は開始時間を間違えると機会損失になります。

同様にアメリカ市場と欧州市場の開始と終了も注意です。なぜならボラティリティの増減に関わってくるからです。これも朝スキャをやってる方に影響が大きいでしょう。朝スキャは欧州とアメリカの市場が閉じたアジア時間の早朝にやるものですが、サマータイムの切り替えに気づいてなかったら「ニューヨーク時間が終わってないのに朝スキャしてた!」ってことになりかねないです。

三つ目の「経済指標の発表時間」も極めて重要です。これは全てのトレーダーに影響があります。米国雇用統計などの発表は市場がとんでもない乱高下をするため、発表時間にはトレードを控える投資家も多いですが、サマータイムの切り替えに気づいてなかったら意図せず巻き込まれて大損することになりかねません。

ロンドン、ニューヨークとの時差はEAをやる方にとっては影響があります。時差を入力するパラメータがあるEAの場合は正しい数値を入力しないと正しく動きません。ロンドンとの時差は冬時間では9時間ですが、夏時間だと8時間となります。ニューヨークとの時差は冬時間は14時間で夏時間は13時間です。

なぜ為替市場は24時間開いてるの?為替市場の仕組み

なぜ株式市場は夜には閉まっているのに為替市場は平日は24時間開いているのか不思議に思いませんか?実はこれには株式市場と為替市場の仕組みの違いが関係しているのです。

株式市場は取引所取引、為替市場は相対取引

株式市場はどこで取引がなされているのかご存じですか?そうです、証券取引所です。東証とか大証とか有名ですよね。これは取引所が株式の売買を一元管理している方式で、取引所取引と言います。

一方、為替市場は取引所取引ではありません。相対取引と言います。相対取引(あいたいとりひき)とは、当事者同士が価格や取引量を決めて行う取引のことです。つまり、外国為替市場には取引所がないのです。取引所ではなく、銀行同士が1対1でやりとりして売買を行っています。これをインターバンク市場(銀行間市場)といいます。つまり世界中のどこかで常に誰かが1対1の取引をしているので、24時間開いているのです。

ではなぜ当事者同士がバラバラに取引しているのになぜ価格はバラバラにならないのでしょうか。それは売買している人がとんでもなく大勢いるからです。つまり流動性が高いということです。

A銀行とB銀行があってA銀行が1ドル100円、B銀行が1ドル101円のレートで交換していたとします。するとドルを買いたい人はA銀行で買った方が1円安いから得ですよね。だからドルを買いたい人はA銀行に殺到します。するとA銀行は需要の高騰に比べて値段が低すぎると判断し、101円に値上げします。このように、潤沢な流動性があると需要と供給の調節が働いて市場の全体の価格が均質に保たれるのです。「見えざる手」という奴ですね。

為替市場の9割以上は銀行同士の取引

為替市場は上述したインターバンク市場と店頭市場の2種類があります。インターバンク市場は金融機関しか参加できない市場で、これが為替市場の9割を占めます。XMなど個人投資家向けの店頭取引の業者は個人投資家とインターバンク市場の橋渡しをする役割をします。つまり、為替市場で銀行以外の個人投資家や機関投資家の影響力は1割以下ということです。よって、個人が資金力に物を言わせて市場価格を釣り上げたり釣り下げたりできないので、外国為替市場は完全競争に近いと言われています。

まとめ:FX取引はサマータイムに気をつけましょう

この記事ではXMの取引時間について書きました。まとめると以下の通りです。

日本時間 MT4/MT5の表示時間
夏時間(サマータイム) 月曜日06:05~土曜日05:50 月曜日00:05~土曜日23:50
冬時間 月曜日07:05~土曜日06:50 月曜日00:05~土曜日23:50

サマータイムに気をつけて、損をしないようにしましょう!