XMのMT4をMac(Catalina以降)で使う方法を徹底解説

XMのMT4

世の中ではWindowsを使っている人またはスマホを使っている人が大半ですが、中にはMacを使っている人もいるかと思います。他のアプリなどはブートキャンプでWindowsを起動させて使ったりしますがMT4の場合それはできません。なぜならMT4と言うのはずっとアプリを立ち上げっぱなしでないと稼働できないからです。Windowsで起動だけやってシャットダウンしてMacに変わると言うことができないのです。

よって、XMのMT4を使う際にMacのまま稼働させたいと思っているMacユーザーは多いはずです。そこでこの記事では、MacにおいてMT4を使用する方法についてそのメリットとデメリットを解説します。

XMのMac版のMT4は現在使用することができない!

XMではMac版のMT4がリリーズされていますが、2021年現在ではこれは使うことができません。なぜなら、Catalina以降のOSXは32ビットのアプリが起動できないからです。

しかしながら、直接起動しなくても別の手段で起動することが可能です。以下にその方法を列挙します。

  1. XMのMT4をVPSで利用する
  2. XMのMT4のためにOSXをダウングレードする
  3. XMのMT4をBoot Campで動かす。
  4. XMのMT4のためにWindowsのノートPCを新しく購入
  5. XMのクラウド版MT4を使う

この5つの方法が考えられます。以下に1つ1つの方法の概要とメリットとデメリットを解説します。

XMのMT4をVPSで利用する

VPSとは1台のサーバーの中に仮想的に複数のサーバーを構築したサーバーのことです。イメージとしてはWindowsをクラウド上で使えるサービスのようなものです。つまりWindowsがインストールされたVPSの上でMT4を動かし、手持ちのMacからはそれにリモートでアクセスして管理するだけのようにするのです。これならMT4はサーバー上のWindowsで動いていますから、手持ちの端末がMacであろうがなんであろうが関係ありません。

XMではこのVPSを一定の条件を満たすことにより無料サービスで使うことが出来ます。MacユーザーでMT4を使いたい人はとくに拒否する理由がないかぎりこの方法を用いると良いでしょう。

VPSを利用するメリット

VPSを利用するメリットは事故や停電に強いということです。また、macだけではなく、スマホからもアクセスできます。さらに、料金は条件を満たせば無料です。

VPSを利用するデメリット

VPSを利用するデメリットは無料で使うには条件を満たさないといけないことです。これが初心者には結構厳しく、50万円以上を口座に入れるか、1ヶ月に5ロット以上の取引をしないといけません。条件を満たせなければ月に3000円の有料になります。ただVPSは非常に便利なのでお金があれば3000円の価値はあるかと思います。

XMのMT4のためにOSXをダウングレードする

Catalinaより前のバージョンへ戻すことで、Mac版のMT4を使えるようにする方法です。Catalinaより前のバージョンであれば、MT4が動くWineというエミュレーターをMacで使えます。本来XMがリリースしている正式版のMac版MT4を使えるのはこの方法のみです。

OSXをダウングレードすることのメリット

正式版のMac版MT4を使えるということです。他の方法は「どのようにしてMacでWindowsを使うか」という観点での方法になりますが、この方法はMac版のMT4をそのままMacで使うことが出来ます。

 OSXをダウングレードすることのデメリット

Macの他のアプリに影響する可能性があります。例えばダウングレードしたOSのバージョンに他のアプリが対応していないということが考えられます。また、OSのバージョンは常に最新に保っておくのがセキュリティの上では常識であり、Macが乗っ取られてしまう可能性があります。

XMのMT4をBoot Campで動かす

Boot CampでWindowsを起動し、MT4を動かす方法です。メリットはWindows版のMT4が動かせることです。MT4はMac版よりもWindows版のほうが正式バージョンですし、利用者も多いのでネットに情報も多く上がっています。

Boot Campで動かすことのメリット

不具合が起こったときに対応が楽です。上述したようにネットに情報が多く書かれているのと、バージョンアップのリリースもWindows版は早いのでいち早く不具合対応されます。また、OSとアプリを直接動かしているのですから、エミュレーターなどを利用するのに比べて動作が軽いです。

 Boot Campで動かすことのデメリット

Macが使えなくなるのがデメリットです。これはMacユーザーにとっては大きなデメリットですし「そもそもそれならMacのハードでやる必要あるのか?」という単純な疑問がわきます。

XMのMT4のためにWindowsのノートPCを新しく購入

新しくWindowsのPCを購入する方法です。MT4はそれほどスペックを必要しません。したがって、安いPCでも十分に動きます。中古PCを安く買って、MT4専用にしても良いかもしれません。

 WindowsのノートPCを新しく購入するメリット

Boot Campで動かす場合のメリットと大体同じです。また、MT4専用マシンを作ることで軽くて安定した環境で稼働することができます。

 WindowsのノートPCを新しく購入するデメリット

購入費用がかかります。型落ちの中古PCといえど数万円はしますし、初心者がちょっとお試しでやってみるにしては少々大きなコストとなります。

XMのクラウド版MT4を使う

XMにはMT4 WebTraderというサービスがあります。クラウド上に用意されたMT4サービスにアクセスして取引する方法です。VPSと似ていますがVPSがサーバーやOSを自分で管理しなければいけないのと比べて、こちらはMT4だけ管理すれば良くなります。

 クラウド版MT4を使うメリット

簡単に手軽に利用できます。また、初期投資も不要で無料で利用でき、Macから操作できます。ネットカフェやスマホなど、他の端末から操作できるのもメリットです。外出先で市場が急変したときに素早く対応できます。

クラウド版MT4を使うデメリット

インストール版のMT4に比べて機能に制限があります。特にEAが使えないのが最大のデメリットです。自動売買が出来ないのです。また、カスタムインジケーターの追加もできません。ある程度上級者になってくるとインジケーターを自分流にカスタマイズしたり、自作したりすることが多いのでクラウド版だときついかもしれません。

まとめ:おすすめはMT4を無料VPSで使うこと

この記事ではMacでXMのMT4を使う方法についてメリットとデメリットを解説しました。XMのMT4はMac版がリリースされていますが、OSXの仕様変更によって現在は使えなくなっています。代替手段としてはXMの無料VPSを使うのがおすすめですが、人によっては他の選択肢が向いている可能性もあるので検討してみてください。