XM.comのスプレッドは広い?スプレッドを抑える方法を徹底解説

XMのスプレッド

一般的に海外FXは国内FXよりもスプレッドが広いと言われています。それは正しいです。国内FXはいわゆるノミ行為を行っているため、コストが少なく済み、スプレッドを小さくすることができるのです。ただXMは独自の発注システムやポイント還元などによって実質的なスプレッドはさほど広くなく抑えられます。

この記事ではXMのスプレッドについて書きますので、ぜひ最後までお読みください。

XM.comのスプレッドは変動する

取引量や値動きに応じてスプレッドが変わる

XM.comのスプレッドは変動制です。つまり通貨の需要と供給によって広がったり狭まったりすると言うことです。一般的には相場が安定している時は狭く相場が荒れているときは広がったりします。また、取引量が少ない時も広がることが多いので、朝などはスプレッドが広いことが多いです。よって朝スキャEA等には向かないと思います。

XMのスプレッドは平均スプレッドで見るべし

XMのスプレッドには3種類あります。まず最大スプレッド、次に最小スプレッド、最後に平均スプレッドです。最大スプレッドは最もスプレッドが広がったときの最大値です。最小スプレッドは逆に最もスプレッドが狭いときの最小値です。平均スプレッドは一日の間のスプレッドの広さを平均化したものです。これは取引において平均してどれだけのスプレッドの負担がかかるかという指標でもあるので、スプレッドは平均スプレッドで判断するようにしましょう。

XMのゼロ口座では手数料がかかる

Zero口座はECN取引という取引所に直結させる方法を取っているため、非常にスプレッドが狭いです。ECN取引とはXM側で一旦注文を受けたりせず、様々な業者がつながっている取引システム(ECN)に利用者が直接注文を出す方法です。XMのシステムはあくまでも利用者の注文をECNシステムにつなげているだけで、取引はECNの利用者同士がするわけです。したがってゼロ口座ではXMが取るスプレッドは上乗せされていません。その代わりECNにつなげる料金として往復注文ごとに10ドルの手数料がかかります。

XM.comの全通貨ペアの平均スプレッドの一覧

以下はXMの主要な通貨ペアの平均スプレッドをpipsに換算した値です。ゼロ口座は手数料をpipsに換算して足してあります。

スタンダード マイクロ ゼロ
USDJPY 1.6 1.6 1.1
EURJPY 2.3 2.3 1.4
GBPJPY 3.6 3.6 2.2
AUDJPY 3.3 3.3 2.2
EURUSD 1.7 1.7 1.1
GBPUSD 2.4 2.4 1.3

これを見ると、やはりクロス円はかなりスプレッドが広いですね。スキャルピングなどはこのスプレッドでは難しいと思います。XMのクロス円ではできるだけトレード数の少ないデイトレ、スイングなどの手法を探すべきです。

また、XMではゼロ口座のスプレッドが狭いことがわかります。スキャルピングをやりたい方はゼロ口座を選ぶといいかもしれません。

XMの全通貨ペアの平均スプレッドの一覧を一応載せておきます。こちらはXMのサイトそのまま転載です。単位がpipsではないので注意。

通貨ペア スタンダード ゼロ
AUDCAD 0.00001 0.0001
AUDCHF 0.0003 0.00011
AUDJPY 0.033 0.012
AUDNZD 0.0004 0.00017
AUDUSD 0.00019 0.00004
CADCHF 0.00037 0.00019
CADJPY 0.034 0.014
CHFJPY 0.033 0.011
CHFSGD 0.0025 0.00175
EURAUD 0.0003 0.00009
EURCAD 0.00033 0.00009
EURCHF 0.00027 0.00009
EURDKK**** 0.0035 0.0018
EURGBP 0.0002 0.00003
EURHKD**** 0.0045 0.002
EURHUF 0.59 0.49
EURJPY 0.023 0.004
EURNOK 0.011 0.009
EURNZD 0.0004 0.00027
EURPLN 0.0065 0.005
EURRUB**** 0.456 0.364
EURSEK 0.0077 0.0058
EURSGD 0.0017 0.0009
EURTRY**** 0.018 0.017
EURUSD 0.00017 0.00001
EURZAR 0.0182 0.0142
GBPAUD 0.00043 0.0002
GBPCAD 0.00056 0.00022
GBPCHF 0.00046 0.0002
GBPDKK**** 0.008 0.005
GBPJPY 0.036 0.012
GBPNOK 0.0118 0.00695
GBPNZD 0.0007 0.00036
GBPSEK 0.0134 0.0105
GBPSGD 0.0031 0.0014
GBPUSD 0.00024 0.00003
NZDCAD 0.00041 0.00019
NZDCHF 0.0004 0.00027
NZDJPY 0.03 0.02
NZDSGD 0.0028 0.002
NZDUSD 0.00027 0.0001
SGDJPY 0.2 0.143
USDCAD 0.00022 0.00005
USDCHF 0.00021 0.00004
USDCNH**** 0.0036
USDDKK**** 0.0036 0.0012
USDHKD**** 0.0028 0.0013
USDHUF 0.51 0.4
USDJPY 0.016 0.001
USDMXN 0.0239 0.0166
USDNOK 0.01 0.00675
USDPLN 0.0052 0.00319
USDRUB**** 0.437 0.306
USDSEK 0.0082 0.0065
USDSGD 0.0021 0.0015
USDTRY**** 0.022 0.021
USDZAR 0.014 0.009

XM.comのスプレッドを他の海外業者と比較

海外FX業者で狭いスプレッド売りにしているタイタンFX、iForex、Axioryの3つとXMのゼロ口座を比較しました。それぞれ取引手数料をスプレッドに加えて実質スプレッドの値で比較しています。単位はpipsです。

XMゼロ口座 タイタンFX Axiory iForex
USDJPY 1.1 1.0 1.0 0.9
EURJPY 1.4 1.4 1.3 1.2
GBPJPY 2.2 2.2 2.3 2.5
AUDJPY 2.2 1.8 1.5 3.0
EURUSD 1.1 0.9 1.0 0.9
GBPUSD 1.3 1.3 1.2 1.5

海外FX業者で狭いスプレッド売りにしているのはタイタンFX、iForex、Axioryの3つですが、XMゼロ口座はそれらの業者と比較しても見劣りしない水準ですね。約定スピードの面ではXMゼロがダントツですから、海外FXでスキャルピングをやるならXMゼロに開設したほうがいいでしょう。

XM.comスタンダード口座はポイント還元でスプレッドを圧縮

XMのスタンダード口座はスプレッドが広めですが、そのぶんポイント還元でスプレッドを相殺できます。XMのスタンダード口座にはロイヤルティプログラムというポイント還元制度があり、取引額に応じて一定金額が還元されます。この制度には会員ステータスがあり、ランクが上がるごとに還元率も上がっていきます。

経過日数 ランク ポイント スプレッド換算
0日 EXECUTIVE 10xmp/ロット 0.33
30日 GOLD 13xmp/ロット 0.43
60日 DIAMOND 16xmp/ロット 0.53
100日 ELITE 20xmp/ロット 0.66

経過日数は初回取引からの日数です。初めて取引してから100日後には1ロットの取引で20xmpもらえます。xmpとはおよそ0.33ドルです。ということは20xmp=6.6ドルということになります。これはpipsに直すと0.66pipsです。

つまりELITEランクになれば0.66pipsぶんだけスプレッドが狭くなるのと同じことなわけです。

このxmpの還元を考慮に入れた実質スプレッドは以下のとおりです。

スタンダード
USDJPY 0.94〜1.27
EURJPY 1.64〜1.97
GBPJPY 2.94〜3.37
AUDJPY 2.64〜2.97
EURUSD 1.04〜1.47
GBPUSD 1.64〜2.07

ご覧のように通貨ペアによってはゼロ口座よりもスプレッドが狭くなります。例えばドル円なんかはかなり狭いです。こう考えるとドル円でスキャルピングをするにはスタンダード口座のほうがいいんじゃないかって感じがしますが、実はこのロイヤリティプログラムは10分以上ポジションを保有しないと無効というルールなのでスキャルピングには使えないです。やはりデイトレやスイングならスタンダード口座、スキャルピングならゼロ口座と使い分けるといいでしょう。

スプレッドだけでなく業者の信頼も重要

FXを始めたばかりの人はとにかくスプレッドが狭い業者を選びがちですが、約定スピードが遅かったり、スリッページが多発する業者が実は存在します。そのため、公開されているスプレッドだけでなく業者の信頼が非常に大切です。私が実際にXMのスタンダード口座で約定スピードを10回(1lot)計ったところ、すべて1.2秒以内でした。実際にXMを利用していて感じるのは、約定遅れやスリッページなどのストレスがほぼないということです。

まとめ:スキャルピングならXMゼロ口座、デイトレやスイングならXMスタンダード口座

この記事ではXMのスプレッドについて徹底解説しました。XMはスプレッドが広いと言われますが、ゼロ口座やロイヤリティプログラムを駆使すれば実質的なスプレッドは他の業者と比較しても見劣りしないレベルだということがわかりました。ただし、ロイヤリティプログラムはスキャルピングには向かないので、スキャルピングの場合はXMゼロ口座、デイトレやスイングならXMスタンダード口座というふうに使い分けるといいでしょう。