XMの原油CFD取引を解説!銘柄、取引サイズ、必要証拠金は?

 

いま太陽光、地熱など再生エネルギーが人気を集めていますが、しばらくは原油が主力エネルギーの座を譲ることはないでしょう。

また、原油価格はボラティリティが大きいことから、投資対象としても人気があります。XMでも原油のCFD取引を行うことが可能で、数あるCFD銘柄の中で、ゴールドなどと並んで人気銘柄となっています。

ただ、原油を取引する際、どのように取引すればよいのか、証拠金がいくら必要なのか疑問に感じる方が多いようです。

そこでこの記事では、XMの原油取引にどのような銘柄があるのか、また原油取引を行うのに必要な証拠金はいくら必要なのか解説していこうと思います。

XMの原油取引で知っておきたい基礎知識

まずはXM原油取引の基本情報を解説しておきます。

XMの原油の銘柄名は?

XMでは原油銘柄として2種類用意されています。表記名は以下のようになっています。

・OIL(原油)

・OILMn(原油ミニ)

原油と原油ミニの違いは、取引サイズだけです。その他の条件(レート、スプレッド、取引時間)に関してはすべて同じになっています。

取引サイズの違いについては、OILMn(原油ミニ)がOIL(原油)の1/10のサイズで取引できるようになっています。

XMの原油の原資産は?

XMの原油商品は、もとになる商品が存在します。それがWTI原油というものです。高品質の原油として知られており、暖房の燃料や航空機の燃料など、用途がとても広くなっています。

WTI原油は米国内で産出される原油の6%、世界で産出される原油の1~2%を占めています。世界全体の産出量で考えれば、WTIの産出量の割合は決して大きなものとは言えません。

しかし、原油の先物取引では圧倒的なシェアを誇っており、世界の原油価格の指標となる存在となっています。XMでは、このWTI原油の価格をもとに、XMではOIL(原油)、OILMn(原油ミニ)の価格が提示されます。

限月が存在

原油取引は先物取引であるため、限月というものが存在します。取引期限のことで、もし満期日までに保有しているポジションを決済しなければ、XMによって強制決済されていしまいます。

限月を理解するには以下の用語を押さえておいてください。

・オープン・・・取引開始日(オープン翌日から取引可能)

・クローズのみ・・・保有ポジションの決済のみ可能

・満期・・・未決済ポジションの強制決済

オープンから満期まで1か月単位でローテーションしていきます。例えば、2021年の2月であれば以下のようにスケジュールが組まれています。

・2月18日にオープン

2月19日~3月17日まで新規注文、決済注文ともに可能

・3月18日・・・クローズのみ

・3月19日・・・満期

これらはOILもOILMnともに同じスケジュールとなっています。

XMの原油の取引単位は?

次にXMの原油の取引単位を見ていきましょう。XMでトレードする場合、ロットが取引単位となりますが、これはFX通貨ペアでもCFDでも共通です。

原油価格は100バレルが1ロット

XMでは原油価格の1ロットは100バレルと決まっています。

ではバレルとは何なのか確認しておきましょう。バレル(barrel)とは、樽を意味し、昔は原油を樽に入れて取引されていたことから、取引単位として今でも使用されています。

1バレルは約160キロリットルあり、1バレル=〇円というのは、約160キロリットルあたりの価格を表していることになります。

XMのOILの1ロット金額は100バレルなので、原油価格に100をかければ1ロットあたりの売買金gな句が算出されます。

1バレル=50ドルであれば、1ロットは50ドル×100=5000ドル(約60万円)となります。

OILMn(原油ミニ)では1ロット10バレルとなっているので、100ではなく10を掛け合わせて以下のように計算できます。

50ドル×10=500ドル(約6万円)

最小ロット数と最大ロット数

ほかの銘柄同様に、XMのOIL(原油)とOILMn(原油ミニ)にも最小ロット数と最大ロット数が定められています。

それぞれの銘柄のロット数は以下のようになります。

OIL(原油)の場合

最小ロット数 最大ロット数
1ロット(100バレル) 400ロット(40000バレル)

 

OILMn(原油ミニ)の場合

最小ロット数 最大ロット数
1ロット(10バレル) 4000ロット(40000バレル)

OILもOILMnも最小ロット数は1ロットとなっています。ただし、1ロットの単位が違うので、OILMnの方が少額で取引を行うことができます。

一方、最大ロット数はOILとOILMnで異なっていますが、1ロットの単位が違うため、最大の取引量は全く同じです。

原油取引の必要証拠金は?

XMの原油取引を行うには、どれだけの証拠金が必要になるのでしょうか。

最大レバレッジは66.6倍

XMのOIL(原油)、OILMn(原油ミニ)ともに最大レバレッジは66.6倍となっています。最大レバレッジ66.6倍ということで、必要証拠金の計算式は以下のようになります。

・OIL(原油)

原油価格×ロット数×コントラクトサイズ(100)÷66.6

・OILMn(原油ミニ)

原油価格×ロット数×コントラクトサイズ(10)÷66.6

計算してみよう

それでは、必要証拠金の計算を行ってみましょう。

原油価格50ドルのとき、4ロット購入する場合を考えてみます。

OIL(原油)

50ドル×4ロット×100÷66.6=300.3ドル (33,033円)

OILMn(原油ミニ)

50×4ロット×10÷66.6=30.03ドル  (3303円)

必要証拠金がいくらあれば取引できる?

先ほど解説したように、両銘柄には最小ロット数が決められています。つまり先ほどの式に最小ロット数を当てはめれば、必要証拠金がいくらあれば取引できるのか確認できることになります。

・OIL(原油)

50ドル×1ロット×100÷66.6=75.08ドル (8258円)

・OILMn (原油ミニ)

50ドル×1ロット×10÷66.6=7.5ドル (826円)

OIL(原油)で8000円ちょっと、OILMn(原油ミニ)では800円ちょっとあれば、原油取引を行うことができてしまいます。手軽に取引できる金額と言えるでしょう。

国内証券会社で必要な証拠金は?

国内FXでも、GMOクリック証券やDMM CFDなどで原油のCFD取引ができるようになっています。国内証券会社では、どのくらい証拠金が必要になるのでしょうか。

国内証券会社では、XMとのOILMn同じく、1ロット=10バレルに設定されています。ただし、レバレッジは20倍と、XMの1/3以下しかことができません。

先ほどと同じように1ロットあたりの必要証拠金を計算してみましょう。

50ドル×1ロット×10コントラクトサイズ÷20=25ドル(2750円)

1ロット取引するのに必要な証拠金は2750円と比較的安い金額ですが、XMよりは証拠金が必要になることが分かります。

また、XMでは口座開設ボーナスや入金ボーナスも証拠金として利用できるので、入金する余裕があまりないという方は、国内証券会社ではなくXMを利用することをお勧めします。

XMの原油のスプレッドは?

XMの原油のスプレッドは約4pips(0.04ドル程度)となっています。相場の動きによって多少変動はあるものの、原則は固定です。

この水準は国内の証券会社と比較しても、大きな差はありません。先ほど紹介したGMOクリック証券で3pips程度、DMM CFDで3.9pips程度となっています。

スプレッド面でXMが大きく不利になることはありません。